インフルエンザワクチン接種受付

季節の症状 秋~冬
更新日:2014/10/24
こんにちは、はやしクリニック院長です。

今年もインフルエンザのワクチン接種を開始しています。
今年のワクチンはAカリフォルニア、Aニューヨーク型、Bマサチューセッツ型の成分が含まれています。
このように毎年その年に流行すると思われる型を予想してワクチンを作成するのです。
不幸にして流行した型が異なると抗体の効き目も弱くなります。型の多さがインフルエンザの特徴なのです。
抗体作成の弱い小児は2回、成人は1回接種することで2週間ほどで十分の抗体が出来上がります。その効果は4か月くらい持続します。
年末から2月くらいがインフルエンザの感染が多い季節なので少なくとも12月の中旬までには接種しておきたいものです。
なお小児の2回接種の間隔は1か月くらいあけてください。またほかのワクチン接種を受けた時は生ワクチンの場合27日、不活化ワクチンの場合は6日空けてください。

今年の冬も元気で乗り切ってください。

レチノールのお話

美容
更新日:2013/12/05
本日はニュースにもなっているレチノールについて。

本日のニュースで第一三共ヘルスケアから発売されている「ダーマエナジー」という商品を使用した方から腫れ、発疹、かぶれの症状を訴える方が200人以上いらしたということです。この商品(医薬品ではありません)の主成分はレチノール(ビタミンA)でしみ、しわの改善などの効用を期待しているとのことです。

ビタミンAはベータカロチンから体内で合成される物質で体には必要なものでこれが不足すると夜盲症などの病気をおこします。皮膚にしては細胞分化の更新を促します。
ビタミンAの誘導体にトレチノインというものがあります。これは皮膚にたいする作用が強く海外ではニキビやシミの治療に使われています。日本国内でも医療機関で院内の調合をして処方したり海外の製品を処方したりしています。レチノールはこの作用はトレチノインの100分の1ほどしかありません。しかし皮膚のアレルギーや角質剥離による障害が起きる可能性はトレチノインより格段に少ないもののありえます。

今回、レチノールの濃度やそれ以外の配合物がわからないのですが使用前の試験(上腕の内側などに少量使用して以上のないことを確認)が必要であったと思われます。

レチノールは上手に使用することでシミ、シワなどに効果が期待でき、トレチノインが使用できる状態ならばトレチノインはより効果が期待できます。(ただし妊娠中は使用不可)

いずれも医師の観察のもとで使用するのがよいでしょう。

基底細胞がんについて

季節の症状 春~夏
更新日:2013/12/04
こんにちは。12月4日、三鷹の皮膚科、はやしクリニック院長のブログです。

本日は皮膚のがんについて

豪俳優のヒュー・ジャックマンさんが先月21日鼻にできた基底細胞がんの治療を受けていたことを公表しました。鼻にばんそうこうを貼った写真を公開しました。

このタイプのがんは頻度は多いのですがその悪性度は低く転移はまれです。がんとは言えないという人もいます。原因は不明ですが紫外線による皮膚の老化、外傷、熱傷の瘢痕、放射線などが原因として考えられます。

高齢者の顔面に好発し、ほくろに似ていますがほくろより青黒く、進行すると腫瘍や潰瘍になります。診断は皮膚生検でなされます。

治療の第一は手術による摘出です。残すことなく切除されれば根治の可能性は高くなります。

一見ほくろのようでもこのような病気が隠れていることがあります。疑問に思ったら皮膚科を受診してください。