投稿一覧【 カテゴリー:美容 】

レチノールのお話

美容
更新日:2013/12/05
本日はニュースにもなっているレチノールについて。

本日のニュースで第一三共ヘルスケアから発売されている「ダーマエナジー」という商品を使用した方から腫れ、発疹、かぶれの症状を訴える方が200人以上いらしたということです。この商品(医薬品ではありません)の主成分はレチノール(ビタミンA)でしみ、しわの改善などの効用を期待しているとのことです。

ビタミンAはベータカロチンから体内で合成される物質で体には必要なものでこれが不足すると夜盲症などの病気をおこします。皮膚にしては細胞分化の更新を促します。
ビタミンAの誘導体にトレチノインというものがあります。これは皮膚にたいする作用が強く海外ではニキビやシミの治療に使われています。日本国内でも医療機関で院内の調合をして処方したり海外の製品を処方したりしています。レチノールはこの作用はトレチノインの100分の1ほどしかありません。しかし皮膚のアレルギーや角質剥離による障害が起きる可能性はトレチノインより格段に少ないもののありえます。

今回、レチノールの濃度やそれ以外の配合物がわからないのですが使用前の試験(上腕の内側などに少量使用して以上のないことを確認)が必要であったと思われます。

レチノールは上手に使用することでシミ、シワなどに効果が期待でき、トレチノインが使用できる状態ならばトレチノインはより効果が期待できます。(ただし妊娠中は使用不可)

いずれも医師の観察のもとで使用するのがよいでしょう。
皆さんこんにちは  はやしクリニックの林です。

今回はレーザーのお話、特に色素レーザーの治療について

現在、赤に代表される血管病変に対応する治療のゴールドスタンダードは色素レーザー
(ダイレーザー)です。
波長595ナノメートルのレーザー光には血液中のヘモグロビンに吸収されやすいという大きな特徴があります。これにより病変部分のヘモグロビンが熱吸収をおこし間接的に血管に熱が発生します。その結果血管の細胞が変性をおこし線維化して細くなります。

具体的には血管腫、毛細血管拡張、赤ら顔、ニキビあとの赤み、酒さなどに効果があります。また照射部分を圧迫してヘモグロビンを追い出して照射すると褐色のしみにも効果が期待できます。

当院で採用しているキャンデラ社のVビームは最新の色素レーザーで皮膚表面の冷却装置(DCD)を内蔵し照射時の皮膚の負担を軽減しています。
また照射時間を変更することでいろいろな太さの血管に効果的に治療が可能になっています。もちろん皮膚の活性化を促して小じわを改善しきめを細かくするといったアンチエイジングの効果も期待できます。

お問い合わせは院長まで。

Lカルニチンとαリポ酸

美容
更新日:2013/11/18
皆さんお元気ですか?
三鷹の皮膚科、はやしクリニックのはやしクリニックです。
本日はL-カルニチンとアルファリポ酸についてお話します。

L-カルチニンは、もともと体内で作られていて、脂質代謝を行う成分とされています。年をとったり、生活環境によって不足しがちになるといわれているアミノ酸の一種です。
おもにダイエットへの効果を求めて摂取しています。
しかし、L-カルチニンを摂取するだけではダイエット効果は望めません。
また、運動能力の向上を期待して摂取する方もいますが、これに関しては意見が分かれています。

αリポ酸は、クエン酸サイクルという代謝にとって最も重要な生化学回路で、効率の良いエネルギー生産を行い、アミノ酸を生成します。
おもにブドウ糖の消費率がアップされるので、ダイエットカロリーコントロールが期待されるここと、活性酸素が抑制されることによる老化防止が期待されます。

結果としてですが、筋肉増強による基礎代謝のアップと、活性酸素抑制によって、若々しい肉体をより長く保つ効果があるといえます。

当院では以上の効果を期待してカクテル注射をしております。
詳しくは院長まで。

シミに効くレーザー

美容
更新日:2013/11/15
こんにちは
三鷹の皮膚科はやしクリニック院長のブログです。

今回はシミに効くレーザー治療についてお話します。

いわゆるシミと言われているものには老人性色素班、脂漏性角化症、雀卵斑(ソバカス)肝斑、扁平母斑、太田母斑、遅発性太田母斑様色素班などがあります。

このうち肝斑、扁平母斑についてはレーザーが効きにくい、または再発が多いといわれその適応については十分な注意が必要です。
それ以外はQスイッチレーザーが有効です。このレーザーにはルビー、アレキサンドライト、ヤグの3種類がありますがいずれも有効です。
一般に数回の照射が必要になることが多いです。

肝斑については一般にレーザーは無効か再発が多いといわれてきましたがQスイッチヤグレーザーを低いパワーで多くの回数照射することで肝斑に有効との報告が多く上がっています。当院でもこの方法でレーザートーニングと称して患者の皆様に提供しております。
また肝斑は紫外線の影響を多く受けるので日焼け止めは欠かせません。

そのほかよく質問を受けるのが下眼瞼のくまです。これは真皮メラノサイトーシスという太田母斑の特殊型のことがありこの場合はQスイッチレーザーが有効です。

そのほかにも酒さ、血管腫に有効な色素レーザーも当院にはございますのでお悩みの方は院長までご質問ください。

プチ美容整形について

美容
更新日:2013/11/11
今回はプチ整形について

今日、プチ整形といわれているものには切らないクイック二重、ヒアルロン酸による隆鼻やシワ治療、ボトックスによるシワや小顔治療、メソセラピーによる脂肪溶解、糸のによるシワのリフトアップなどがあります。

いずれも皮膚の切開をしないので腫れが少なく術後の傷の問題もありません。

すべて当院で承ります。

まずはカウンセリングから。
今回はヒアルロン酸とボトックスについてご説明します。

まずヒアルロン酸について。

ヒアルロン酸は皮膚(真皮)の重要な成分です。皮膚の強度はこのヒアルロン酸とコラーゲンで構成されています。例えて言うとコラーゲンが鉄筋でヒアルロン酸はセメントです。
シワは皮膚の陥凹であるのでこの部分にコラーゲンやヒアルロン酸を注入して持ち上げてくることでシワを目立たなくする治療です。コラーゲンも有効なのですがアレルギーを起こすことがあるので最近はもっぱらヒアルロン酸を利用しています。
代表的な治療部位は額、眉間、目尻、ほうれい線などです。
ごく細い針を使用して注入します。ご希望の方には麻酔のクリームを使用します。
直後は注射の刺激で多少の赤みがでますが翌日には消失します。また翌日よりお化粧可能です。
浅いシワならばこの方法で簡単に改善できるのでお試しください。

次にボトックスについて

ボトックス、正式にはボツリヌス毒素といいます。これはボツリヌス菌という細菌のもつ毒素です。
この物質には神経と筋肉の接合部位をブロックするという働きがあります。
もちろん注射した部分の筋肉にしか効かないように調整してあります。
当初は顔面の痙攣を止める際の治療方法として使われていましたが顔の表情ジワの改善に効果が認められ、最近はこの方面での使用が増えてきました。
特に効果が高いのは眉間、額、目尻、唇、口角、頸部、などです。
このほかマイクロインジェクションといって顔全体の小じわに効果を出したり、鼻の横ジワ、ガミースマイル、目立つ鼻の孔などにも応用できます。
さらに脇の汗を少なくする効果もあります。
このようにいろいろな効果のあるボトックスですが、経験のない医師ですと効果を出すべき筋肉に効果が出なかったり効果を出しすぎて結果に問題がでたりします。ボトックスの製造会社であるアラガン社が医師対象に講習会をひらいています。このような会で研修を積んだ医師のもとで受ければ安心です。

以上お読みいただきありがとうございました。