今回は毛虫の話

季節の症状 春~夏
更新日:2013/04/08

これからの季節、毛虫の毒針毛による毒蛾皮膚炎が多く発生します。チョウやガの幼虫(毛虫)の体毛が皮膚に付着することによっておきます。この体毛は風に乗ってやってくることがやっかいです。直接に毛虫に触れなくても毛虫のいる椿や桜のきのそばを通っただけでも皮膚炎がおこるのです。長袖を着ていても繊維の間から入ってくることもあります。

症状としてはかゆみのある小さな発疹ができた後に赤く腫れたり水ぶくれになったりします。

治療は適切なステロイドの塗り薬になります。かゆいままにして掻き壊すと感染をおこすので早く治療することが大事です。

水虫のお話

季節の症状 春~夏
更新日:2013/04/03
今回はこれから多くなる水虫の話です。
その原因は真菌(かび)です。症状として多いのは指のあいだのジクジクです。
真菌として多いのはトリコフィートムとカンジダという真菌です。

一般にいう足の指の間にできるものは足白癬といいトリコフィートムルベルムが原因の真菌です。
症状としては皮膚が柔らかになり剥けてしまってジクジクする趾間びらん型と土踏まずなどに小さな水泡ができる小水疱型と踵などの皮膚の角質が厚くなる角質増殖型に分類されます。
さらに爪水虫、いんきんたむしなどの体部白癬もあります。

手の指の間や爪の周囲、皮膚と皮膚はこすれる部位にできるのはカンジダアルビカンスが原因のことが多いです。

いずれも抗真菌薬の塗り薬で治療することになります。この時にしっかり顕微鏡検査で真菌を確認することが大事です。一般の湿疹に抗真菌薬を使っても治らないばかりかかえって悪化することがあるからです。爪水虫は抗真菌薬の内服が必要です。

これから高温多湿の季節です。気になる症状がでたら早めに受診してください。