更年期の皮膚症状

その他
更新日:2013/11/15
こんにちは
三鷹の皮膚科、はやしクリニックの林です。
今回は更年期の皮膚症状についてお話します。

更年期は性成熟期から老年期への移行期を指し、閉経前後の10年間に相当します。
この時期卵巣の機能低下のよって卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少し、自律神経を中心としたいろいろな体調の変化がでてきます。
のぼせ、発汗、ほてり、動悸、めまい、不眠、抑うつ気分、イライラ、易疲労感などが典型的な症状です。このうち皮膚に関連した症状についてご説明します。

1. 湿疹
過度の洗顔による乾燥や化粧品によるかぶれが多くみられます。クレンジングの方法や洗顔の回数を考えることも必要です。
2. 口囲皮膚炎、酒さ様皮膚炎
過度の保湿の結果やステロイド外用の副作用として起こることがあります。特に酒さの場合はレーザー治療も有効です。
3. 皮膚掻痒
ほてり、発汗などにより起こることがあります。また萎縮性膣炎による外陰部の痒みにはホルモン補充療法や女性ホルモン外用剤も効果が期待できます。

以上更年期の女性には各種の症状が出現するためにきめこまかな治療が必要になります。
婦人科との連携も必要になることもあります。